天気の移ろいに、季節の変わり目を感じる今日この頃です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。看護師Sでございます。
今回は、前回お届けしたブログの続きとなります。”キレーション点滴”について、お話します。
キレーション点滴とは
“キレーション”。名前の響きからして身体をキレイにしてくれそうで、いいなぁと思います。
キレーション点滴とは、身体の中に溜まった有害重金属を、体外に排出するお手伝いをしてくれる点滴のことを指します。
重金属はなぜダメか
前回のブログと重複する内容ですが、有害重金属はどうして排出しなければならないのか、おさらいです。
人間の身体は、酸素、窒素、といった元素が重なり合って、建築物のように作られています。
元素の中には 、
金属(熱や電気を通してくれる)
非金属(熱や電気を通さないが、身体の土台となってくれる)
が存在します。
身体の中で役に立ってくれる金属が、”ミネラル”。悪さをするのが、”有害重金属” です。
悪さをする重金属、、、。
代表例を挙げると、水銀、鉛、カドミウムなどがあります。
これらは、身体の中では作られず、飲食物や空気から、身体に取り込まれていきます。
有害重金属は、ミネラルと同じ金属の仲間なので、見た目も似ているので、身体はミネラルと同じように体内に活用しようと吸収しますが、その性質から栄養としてのはたらきはしてくれません。
むしろ、身体の “ミネラルを必要としている場所” に、ミネラルの代わりに入り込んで居座り、ミネラルの居場所を奪うのです。
加えて、ミネラルは身体の自然なサイクルに乗って汗や尿などから排泄されますが、有害重金属は身体にとって異物です。排泄するためのサイクルに乗りにくく、身体の中に蓄積されやすい という特徴があるのです。
社会科の授業で習った方もおられると思います。 ” 水俣病” という公害は、ミネラルの代わりに 水銀 が身体にすっぽりハマってしまったがために、正常なはたらきが阻害されてしまった疾患です。
水俣病は極端な例ですが、それ以外にも有害重金属がミネラルの邪魔をして、身体に悪さをする例はいくらでもあります。
脳の神経が変形して起こる疾患、たとえばアルツハイマー型認知症も、有害重金属の蓄積が関連しているかもしれない と言われています。
これらから、有害重金属をなるべく体外に排出してあげることが、身体にとって優しいことだと伝わると幸いです。
では、キレーションってなんだ?
本題のキレーション点滴についてです。
キレーションとは、”キレート剤”というものを使って、有害重金属を体外に排出する点滴です。
“キレート”とは、ギリシャ語で”カニの爪”という意味があります。
その名の通りで、キレート剤は、金属を爪のように挟み込み、結合します。
そして、有害重金属を体内の自然なサイクルに乗る形に変えて、汗や尿から排泄される形にしてくれるスグレモノなのです。
イメージするなら、ミネラルの代わりに居座っている有害重金属を、キレート剤がUFOキャッチャーのように挟み込み、ポイッと身体の外につまみ出してくれる 、、、という形でしょうか。
当院では、 “EDTA” というキレート剤を使用しています。
これは合成されたタンパク質で、食品の酸化防止剤や、洗剤の安定化剤などとして日常の中でもよく使われている成分です。
これらを、ビタミンやミネラルと一緒に点滴します。

有害な金属を排出して、代わりに有用なミネラルを入れてあげることで、体内のミネラルバランスを整えることができるのです。
点滴は、約90分かけてゆっくり行います。
たくさんの成分が入っていて濃度が濃いので、身体がビックリしてしまい、しばしば気分不快を起こす方がおられます。
しかし、一時的な反応なので、お水を飲んでゆっくり点滴を続けることで気分が改善してくることがほとんどです。
ここまでお伝えしましたが、さらに詳しく分かりやすい説明を古田先生が動画にしておられます。
前回も載せましたが、改めてこちらの動画をご覧いただくことで、さらに納得が深まるのではないでしょうか。
こちらからご覧いただけます。
最後に
身体に居座る有害重金属を排出する。
ミネラルがより活躍しやすい身体にしてあげることで、自分の身体をよりラクにすることができる。労わることができる。身体の喜ぶ点滴___それがキレーションです。
ぜひ、オリゴスキャンと一緒にお試しになってみてください。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
また来月も、ご覧いただけますと幸いです。
★スタッフこぼれ話★


ふるたハロウィン週間 in 2025。
今年も開催されました。
受付のIさんを中心に、スタッフみんなで準備をしました。
今年は、NMNサプリメントやオゾンクリームなどをみなさまにお渡しさせていただきました。

イベントを開催するたび、患者さまから「嬉しい」
「季節を感じられて、楽しい」
「ずっと気になっていたけど手が出せなかった製品のことを知れて、とてもいい機会になった」
といった喜びのお声をいただき、スタッフ一同 感謝の思いです。
患者さまの喜ぶ姿が、クリニックにあたたかな光を灯してくれて、さながらジャック・オー・ランタンのようです。
かえって、私どものほうが、患者さまに暖かな気持ちをプレゼントしていただきました。
イベントって、本当に素敵です。
次なるイベントは、寒さ深まる12月に……。
その時も、ぜひクリニックにお越しくださいね。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。