こんにちは。
残暑の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年は、プール開きをする前から暑さが続き、10月までは照りつける日差しに辟易しながら過ごす毎日となりそうです。
そろそろ、夏の疲れもグッと感じてくる頃ですね。
夏になると、いちばん困るのが食欲の低下だと筆者は感じています。
口から摂った食事は、食道を通過して胃や腸で消化されます。これらの働きは、「自律神経系」によって調整されています。自律神経系は、身体に受ける刺激(暑さ、寒さ、ストレスなど)に合わせて、身体の中を活動モードとお休みモードに自動で切り替えています。その司令塔となるのが、脳にある「視床下部」という部位です。
夏場は、暑さの刺激や、逆にエアコンの効いた部屋による寒さの刺激。夏季休暇などによる生活サイクルが乱れる刺激、などなど、特有の刺激を受けます。
それにより、司令塔である視床下部が混乱を来たしてしまいます。よって、自律神経系も混乱をきたし、アクセルとブレーキの踏み間違えが起こってしまいます。
胃腸は、身体がお休みモードの時によく働きます (身体が活動モードの時にお腹が減ってちゃ困りますよね)。しかし、自律神経系が混乱すると、彼らはまずアクセルを踏んで活動モードにしようとします。よって、お休みモードになれず、胃腸の働きが弱まってしまうのです。
ただでさえ汗で水分や塩分が奪われるのに、どうにも食べる気力が湧かない。そして、食事を摂っていないので、回復に充てる糧がない。疲れがさらに取れない、、、。夏の疲労は連鎖的でとても厄介なのです。
そんな時にオススメしたいのが、「マイヤーズカクテル」と呼ばれる点滴です。
こちらの点滴は、正しく表すと「マルチビタミンミネラル点滴」となります。食事では補えなかった分の、ビタミンやミネラルを、血管から直接入れてあげることによって身体を回復させる点滴です。
当院では、
・ビタミンB群(B1、B5、B6、B12、、、)
・ビタミンC
・カルシウム
・マグネシウム
を、100ccの生理食塩水(血液と同じ濃さの水)に混ぜて、約30〜40分の静脈内点滴で施行しています。
とてもザックリ言うと、、、
★ビタミンB群は、食べた食事や、身体に蓄えられた栄養(つまりは脂肪)をエネルギーに変換するお手伝いをしてくれるものです。
★ビタミンCは、傷ついた粘膜(胃腸も粘膜でできています)を治してくれるものです。
★カルシウムとマグネシウムは自律神経の活動モードを抑えて、スムーズにお休みモードにしてくれる働きがあります。
つまり、マイヤーズカクテル点滴(マルチビタミンミネラル点滴)は、胃腸に元気をもたらし、食事を摂りやすい身体の状態に整えてくれる。そして、摂った食事をエネルギーに変換する力を増強させてくれる。そんな、夏の食欲不振を乗り越える点滴だと思っています。
上記したビタミンやミネラルは、汗と一緒に流れ出てしまう成分でもあるので、 汗をかく夏にはなおさらピッタリだと思います。
まだまだ暑さの続く今日この頃です。是非一度、お試しあれ!
“マイヤーズ”の成り立ちや効能について、詳しくは古田先生がYoutubeで解説しております。ぜひご覧になってください。
★スタッフこぼれ話★
夏場の生花は枯れやすいので、お花当番となったスタッフは焦りつつ、楽しみつつ、試行錯誤を重ねています。
生け花には、生け花の経験値と生ける人の性格が出るなあと思います。筆者は生け花ビギナーなこともあり、先輩方がうまいこと緑を足してくださったり形を整えたりしてくれて、なんとか皆さま方の人目に出せる形になっています。
こちらは、お勤めのときも動きに無駄がない先輩ナースIさんの生け花です。シルエットのまとまりがとても綺麗で無駄がないので、性格が出ていらっしゃるな、と思います。
ぜひ、クリニックに来られた際には、そういった個性を感じてみてください。有機的であたたかくて、本当に生け花っていいですね。
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
また来月も、ご覧いただけると幸いです。