2025.07.09

身体はジリジリ焦げている!酸化ストレス検査 

みなさま、こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

何をするにも身体が重たく感じる今日この頃。今年の7月は平年よりも暑くなると予報が出され、日増しにしんどくなるクリニックまでの坂道を登りながら、昼間に来院される患者さまはさぞ大変な思いをされているだろうな、と思いを馳せております。

今月からスタッフブログ、本格的に再始動いたします。

最後までお付き合いいただけますと幸いです。

身体に悪い習慣、身体をむしばむ習慣と聞いて、みなさまは何を思い浮かべますか?

ジャンクフード、昼夜逆転、過度な飲酒、喫煙、、、などがパッと出てくるのではないでしょうか。

イメージはできるけど、具体的にどうして身体に悪いのかは分からない。という方もおられるのではないでしょうか。恥ずかしながら筆者も、当院で学ぶまではふんわりとしかイメージができませんでした。

どうしてこれらが身体に悪影響を及ぼすのか、それは、身体に”活性酸素”を蓄積してしまうからです。

人間は、日々食事から栄養を摂取します。そしてそれらは、身体の細胞たちに存在する”ミトコンドリア”という器官によってエネルギーに変換されて、身体を動かす源となっています。これらは、いわばガソリンとエンジンの関係性です。

実際のエンジンシステムに空気が必要なように、人間のガソリンシステムが回っていくのにもガソリンと空気が必要になっています。ガソリンと空気が混ざり合い、エンジンで着火が起こることによりふたつの混じりあった気体が燃え、莫大なエネルギーが発生します。

身体の中では、食事から得た糖分やアミノ酸と酸素が混ざりあい、それらがミトコンドリアにある着火システムで燃え、エネルギーを産生しています。

そして、これらは身体のために必要なシステムである一方、燃える過程で二酸化炭素や焦げカスを一緒に作ってしまいます。

ここで、お気づきの方も多いかもしれません。

もしガソリンの中に不純物がたくさん入っていたら、どうなるでしょうか。または、エンジンが故障して少ししか稼働できない状態ではどうなるでしょうか。

その場合、ガソリンは不完全燃焼を起こし、多くの焦げを作ってしまいます。

エネルギーを作る過程でできる二酸化炭素や焦げのことを活性酸素、不完全燃焼によって余分にできた焦げカスのことを酸化ストレスと呼ぶのだと筆者は理解しています。つまり、活性酸素とは体の焦げのようなものを指すのです。

近代の世を走ってきた蒸気機関車が、自ら排出した排気ガスによってその車体をを黒ずませてしまうように、過度な酸化ストレスは自らのからだを蝕んでしまいます。

私たちで例えるならば、酸化ストレスによって細胞が焦げ付くことにより、身体にさまざまな不具合が生じます。血管の細胞が傷つけば動脈硬化、肌の細胞が傷つけば肝斑やしわの原因にもなります。遺伝子が傷つくことで、がんの発生リスクを高めることにも繋がってしまいます。

しかし一方で、人間にはホメオスタシスという機能が携わっています。これは、人間の体を、正常な状態に引き戻そうとする力です。

活性酸素に対するホメオスタシスの機能は、「抗酸化力」と呼ばれます。いわば焦げ付いた火の粉を察知する火災報知器と、消火をするスプリンクラーのようなものです。

たとえば、肝臓で生成されるグルタチオンという物質は、活性酸素(酸化ストレス)の暴走を足止めし、活性酸素と合体することにより毒性を消去してくれる働きがあります。

身体の焦げ付きを最小限にする。そして、抗酸化力を強化して、身体を正常な状態に戻すことで、健康的な身体を維持することができるのだと思います。

当院では、”酸化ストレス検査”を取り扱っております。

酸化ストレスは「d-ROMs」、抗酸化力は「BAP」と呼ばれています。血液を少しだけ採取して分析することで、自分の持っている酸化ストレスと抗酸化力の度合いが分かるようになっています。

これらの度合いを組み合わせて、今自分に必要な生活習慣、食習慣などを、古田先生から丁寧にアドバイスいただけます。

たとえば、d-ROMsの値が正常、BAPの値が低い人は「抗酸化不足」と評価されます。その場合には、抗酸化力を上げるための生活習慣、たとえば先程例に出したグルタチオンや、その他抗酸化物質の生成を高めるために、必要なミネラルやビタミンの摂取方法についてご説明がいただけます。

生活習慣、食習慣を改善して、継続的に数値を見ていくことが重要となります。個々に合ったペースで、継続して身体の健康を保つための方法についても、古田先生からご教示願えることと思います。

結果はこのような形でみなさまのお手元に届きます。

(受付さんが検査を受けた際の結果をお借りしました)

こちらの検査は、検査を受けた翌日以降に結果説明を受けることができるので、とても気軽です。

ちなみに、d-ROMsの検査では、身体の中に存在する活性酸素(フリーラジカルとよばれています)が体内の物質を酸化させるときに生じる副産物と、その副産物に反応する液体とを混ぜ合わせるのですが、、、

その反応でできる標本がとてもかわいらしいピンク色になるので、個人的に施行するのが楽しいお仕事のひとつです。

健康寿命と平均寿命の差が男性で約8年、女性で約11年にのぼり、最期までイキイキと暮らすことの難しさを思い知らされる昨今。

ぜひ、酸化ストレス検査を活用して、病気の元から予防してみませんか?

もし検査について気になった、私も受けてみようかしら?という方は、TELやお問い合わせフォームからお気軽にお申し付けください。

活性酸素の有害性と酸化ストレス検査について説明のあるyoutubeはこちら↓