こんにちは。
いつもお世話になっております。看護師Sです。だんだんと暖かい日が増え、過ごしやすい日が増えてきましたね。皆様 いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ年度末。進学や仕事のことでバタバタと忙しい方も増えています。
“もうひと踏ん張りしたいけど、つらい””若い頃のように体力を高めて疲れにくくなりたい”
患者様のそんな希望が、切実に届いています。
今回は、体力の回復や体力の地盤づくりに役立つ “プラセンタ” についてお伝えします。
プラセンタとは?
プラセンタとは、英語で”胎盤”を意味し、その名の通り胎盤から抽出した物質のことです。
胎盤は、胎児が母親の胎内で育つ時に必要な栄養素や酸素の行き来を助ける臓器です。
動物ひとりを育てていくためにはたくさんの栄養素が必要です。
そのために、胎盤の中には毛細血管が豊富に走っており、母親の血液でたっぷりと満たされています。
毛細血管を豊富にするためには、毛細血管を作るための材料が必要です。胎盤には、その材料がたくさん含まれています。
その材料のことを、”成長因子(グロース・ファクター)”と呼びます。プラセンタの有用性、それに大きく寄与するのが”成長因子”です。
プラセンタに含まれるエキスは、お母さんの血管から染み出た栄養素(ブドウ糖、アミノ酸)なども含まれますが、いちばんは胎盤自体に含まれる 成長因子 を豊富に含んでいるので、有用性が高いのです。
プラセンタの主成分、成長因子
成長因子は、血管という細胞を新しく生やす力を持っています。
その力を” ほかの細胞を生き返らせる、新しく生やす”という方向性で活かすことで、
・古い細胞を排出して新しい細胞に取り替える (新陳代謝をよくする)
→細胞内のエネルギーを作り出す機能が改善して、エネルギーがたくさん作られるようになる。つまり、疲れを感じにくくなる。
→皮膚や髪の毛の細胞に働くことで、新しい皮膚や髪の毛が生えてきて、若々しさを維持できる。
→新しい細胞は、古い細胞に起こっていたバグが修正されて正常に働くようになる。つまり、アレルギーなどの免疫過剰が落ち着く。
などの効果が期待できます。
さらに特筆すべきは、
プラセンタの成長因子は、身体の中で起こっている炎症反応や、過度に酸化している部分から発せられるシグナルを感知し、集中的に集まる性質がある といわれています。(これを、”ホーミング作用” といいます)
そのため、身体の痛い部分(=炎症が起こっている部分)や、衰えている部分(=過度な酸化が進んだ部分)には、特に効果的に働いてくれることが期待できるとされているのです。
プラセンタはヒト由来のもの、馬や豚などほかの哺乳類由来のもの、さらに植物由来のものなど、たくさんの種類があります。
今回は、プラセンタの注射(=ヒト由来) にフィーチャーしてお話します。
プラセンタの皮下注射
プラセンタの注射_皮膚の下にある脂肪組織に注射するもの_は、ヒト由来のプラセンタとなります。
現在、日本で認可されているプラセンタの注射薬は2種類です。
・ラエンネック
・メルスモン

原則、このどちらかを皮下注射します。
このふたつは、作り方が違います。
ざっくり言うと……
・ラエンネックは特殊なフィルターを使って細胞の中から有効成分を濾し出しています (分子分画法)
・メルスモンは、細胞の扉を強酸で溶かして有効成分を取り出しています (加水分解法)
この作り方の違いで、
・ラエンネックはメルスモンよりも若干有効成分が濃く入っているが、その分注射するとき痛い。
・メルスモンは溶かして作るので、ラエンネックよりも分子が小さくホルモンを整える作用が強い。
上記をはじめとする、特性の違いが出てきています。
当院では、
・男性の方や、より疲労回復の体感を求める方にはラエンネック
・女性の方や、女性ホルモンにまつわる悩み(更年期のホットフラッシュ、PMS)の改善を求める方にはメルスモン
という大まかな棲み分けがされています。
プラセンタを初めて打たれる方は、当院ではまず医師による診察をさせていただきます。
そして、「3A(6cc)を、週に1回、3ヶ月つづけてみる」をオススメしています。
これは、当院の医師の考えで
・週1なら通院がしやすい
・初めからある程度の量を体内に入れることで、体感が出やすいうえ、体質や希望に合っているかそうでないかが分かりやすい
この観点からオススメしているものになります。
そして、3ヶ月経ったら医師との診察で目的と効果の確認をして、頻度や用量をそのひと個人に合わせて調整していく……といった流れになります。
加えて、当院では3ヶ月経ったときに保険診療での血液検査もお願いしています。
これは、
・プラセンタが効果的に働いているか
・プラセンタ以外で改善すべき体質や体内の問題はないか
これらが分かるための採血です。
また、プラセンタは今まで、「一度摂取すると、生涯献血ができなくなる」ことをご了承いただいた上で接種いただいていました。
これは、生物製剤(生き物から作られた薬)ゆえ、未知の感染症などのリスクがあったから取られた制限でした。
しかし、長年の研究により、有害事象がほとんど発生していないことがわかりました。よって、厚労省より2026年秋ごろ、プラセンタによる献血の制限が撤廃されることになっています。
プラセンタのリスクを聞いて足を踏みとどまっていた方には、嬉しいお知らせです。
さいごに
疲れを回復させ、身体の若々しさを作る地盤となりうるプラセンタについて、お伝えさせていただきました。
まずは身体の地盤を作ることが、日々を健康に楽しく過ごすために大切だと思います。
そのうえで、
「ここぞと言う時にもうひとブーストかけたい」
「もっと体感が欲しい」
という方には、プラセンタの効果をアシストしてくれる製品もご用意があります。
次回、プラセンタをアシストしてくれる優れものたちについてもお話しようと思います。
プラセンタについては、以下の動画も参照されてください。
また次回も、お目通しいただけますと幸いです。
ありがとうございました。
★スタッフこぼれ話★
2025年末日、長くお勤めになっていた受付Nさんが惜しくもご勇退されました。
Nさんの柔和で優しい接遇に癒された患者さまも多かったのではないかと思っています。スタッフも皆、忙しい中でも笑顔を忘れない彼女にパワーをもらっていました。
そして先日、受付Sさんがふるたクリニックに仲間入りしました。内科の受付は初チャレンジとのことで、毎日頑張っておられます。
趣味は料理!甘いものが好きとのこと。とても素敵ですね。クリニックに来院された際は、彼女の笑顔に癒されてください。

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
それではまた次回、よろしくお願い申し上げます。
