
〜結果の見やすさ・わかりやすさが向上しています〜
当クリニックで実施している「遅延型アレルギー検査(フードマップ検査)」について、
このたび 検査レポートの内容がアップデートされ、より見やすく、わかりやすい構成に改善されました。
今回は、検査結果の新しい見方や活用法について改めてご紹介いたします。
遅延型アレルギーとは?
まず、遅延型アレルギーとは「食べた直後ではなく、数時間〜数日後に体に反応が出るタイプのアレルギー」です。
例えば、
- お腹が張る
- 肌が荒れる
- 慢性的な疲労感がある
- 明確なアレルギー反応はないけれど、なんとなく不調
といった、原因の特定が難しい症状に関係している可能性があります。
当クリニックでは、少量の血液を採取し、海外の検査機関(※現在はUS BioTek社)に提出する形で検査を行っています。検査は保険適用外で、結果は約3〜4週間で返却されます。
新しいレポートでは「見やすさ」「理解しやすさ」が向上
以前のレポートに比べて、以下の点がアップデートされました:
1. カラーで直感的にわかる表示
各食品に対するIgG抗体の値が「青〜赤」のグラデーションで示されます。
- 青:反応なし(影響が少ない)
- 橙〜赤:抗体価が高く、体に影響がある可能性がある
一目で「避けたほうがよい食品」が分かる仕様です。
2. 食品は190種類+カンジダ
一般的な食材に加え、カンジダ菌(腸内環境に関連)に対する反応も含まれます。
特にカンジダ値が高い方は、甘いものの摂りすぎや腸内フローラの乱れが関係しているケースが多く、食生活の見直しを提案します。
3. 日本語訳付きで安心
レポートには日本語訳が付いており、内容を理解しやすくなっています。
初めての方でも、資料を見ながらご自身で把握しやすい構成になりました。
検査結果の活かし方
検査結果は、すぐに「一生食べてはいけない」ということではありません。
**赤〜橙で示された食品を「3ヶ月〜半年ほど控えてみる」**というのが基本的なスタンスです。
例えば、乳製品・小麦・卵・砂糖などが該当することもあります。
控えてみることで、体調(肌・腸・疲労感など)の改善が見られることがあります。
また、必要に応じて、栄養療法やプロバイオティクスによる腸内環境の改善も併せて行っていきます。
検査後のフォローも丁寧に
検査結果はすべて印刷してお渡しし、医師より詳しく説明を行います。
「この食品はなぜ高かったのか?」「どのように食生活を見直せば良いか?」といった点も、丁寧にアドバイスさせていただきます。
また、「数ヶ月後にもう一度検査をしてみたい」というご希望があれば、再検査も可能です(ただし、再検査を希望される方は少数派であるのが現状です)。
最後に
当クリニックでは、「なんとなく不調が続いている」「治療を続けているが改善が見られない」といった方のサポートの一環として、遅延型アレルギー検査を導入しています。
検査結果レポートも進化し、より使いやすく、生活改善に役立てやすくなっています。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。